
それは、ある日の出来事でした。
道端のドブの横に、ぽっかりと空いた真っ黒い穴がありました。
そこから、小さな鳴き声がかすかに響いていたのです。
最初に気づいたのは、うちの犬でした。
彼はまるで「ここにいるよ」と言うように、真っ暗な穴の前で立ち止まり、私を導いてくれました。
🌊 闇の中の救出劇
穴の中は水がじゃかじゃかと流れ、
地面はぬかるみ、光はほとんど届きませんでした。
普通の人間には到底見つけられないような場所です。
私は長靴を履き、懐中電灯と道具を持って、真っ暗な空間を中腰で進みました。
そして、ずぶ濡れで震えていた小さな命――エルメスを抱き上げました。
ほんの少しでも遅れていたら、この子はもう助からなかったかもしれません。
その瞬間、私の中で何かが確かに“光”に変わりました。
🐍 その後に訪れた試練
翌日、すぐに動物病院へ連れて行きました。
けれど残念なことに、疥癬(かいせん)の症状を見逃されてしまい、
私も、他の猫たちも、そして犬たちまでもが感染してしまいました。
全員の治療に時間もお金もかかりましたが、諦めずに看病を続け、
なんとか全員が回復しました。
1週間後、同じ場所に行くと、大きな蛇の抜け殻を見つけました。
「もしかしたら、あの子はこの蛇のいたところにいたのかもしれない」
そう思うと背筋が凍るような感覚に包まれました。
でも同時に、
“命の脱皮”“新しい再生”
という言葉が心に浮かび、
あの出来事が何かの象徴のようにも感じたのです。
💫 エルメス ― メッセージを届ける猫
助けた日から、エルメスは私にとって特別な存在になりました。
ギリシャ神話の神「Hermes(エルメス)」のように、
人々にメッセージを運ぶ“Messenger Cat”。
今では、サイトや創作の中で、希望・再生・導きの象徴として登場し、
多くの人に勇気と癒しを届けてくれています。
✨ 私からのメッセージ
たとえどんな暗闇にいても、
光は必ず君を見つけてくれる。
そして、君自身も誰かの光になれる。
エルメスは、ただの保護猫ではありません。
あの日、闇の中から現れた小さな命は、
私自身に“再生する力”と“信じる心”を教えてくれた、
本当のメッセンジャーなのです。